変態教師と私。【完】
荷物を持ってくれた濱浦は、私を置いて歩き出す。



「焼き肉か?」



「違う」



豚肉を少し混ぜると、旨味が増すんだ。

これは、母親が教えてくれた。

「食べてく?」と冗談で言うも、断らない担任。

…本当に家庭訪問なの?

疑問が沸いて来た。



「どうぞ」



家に入れると、兄貴が愛玲菜を抱っこして出迎えた。

兄貴も何故、普通にしてる。

まぁ、そんなヤツだけど。



「欠席の理由は、この子か」



「まぁね」



察してくれて、ありがとう。

今週、私は学校に行かないだろうけど、許してね。
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