変態教師と私。【完】

ご飯を食べた濱浦は、帰る準備。

…マジでご飯が目当てだろ。

悪い気はしないけど、それならそれで、正直に言って欲しい。

“家庭訪問”なんて言わずに。



「気を付けてね」



エレベーター前まで見送る私って、健気だわ。



「わかっとる」



弁当の入った紙袋を持つ濱浦。

恋人ではないのに、無性に近付きたい気分。



「あ、あのさ…っ」



何て言えば良いんだろう。

機嫌が悪くなられたり、重くならなければ良いんだけど。



「何だ？やたら目が泳いでる気がするけど」



鈍いくせに、そういう事は言うんだね…;;