魔法の指

「つまんない。
家でいちゃいちゃしてる方が俺は好き。」

そういって、私の腰に手を回して来た舜さん。

それでも、私は外に出たいんです。
だって、いつもいつも家でゴロゴロしてるだけですもん。
たまには外でデートしたいなって思います。

「駄目?」

そして、可愛らしく首を傾げる彼に、また私は許してしまいそうになる。

「うー....外行くの!今日こそわっ!」
パチンッ

と自分の足を叩く。

そして、後ろの舜さんを睨みつける。

「...わかった。じゃあ、髪、切るよ?」

少し複雑そうな顔をして私を見てから、
はさみで髪を切った。

.
< 2 / 9 >

この作品をシェア

pagetop