魔法の指
「つまんない。
家でいちゃいちゃしてる方が俺は好き。」
そういって、私の腰に手を回して来た舜さん。
それでも、私は外に出たいんです。
だって、いつもいつも家でゴロゴロしてるだけですもん。
たまには外でデートしたいなって思います。
「駄目?」
そして、可愛らしく首を傾げる彼に、また私は許してしまいそうになる。
「うー....外行くの!今日こそわっ!」
パチンッ
と自分の足を叩く。
そして、後ろの舜さんを睨みつける。
「...わかった。じゃあ、髪、切るよ?」
少し複雑そうな顔をして私を見てから、
はさみで髪を切った。
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