魔法の指


そういうと思った。

まるでそんな顔をしていた。

「じゃあ、無理やり...」

そういって私のシャツのボタンに手をかける。


「ま、まてまてまてまって!!
何がじゃあ、無理やりですか!!
そもそも、私がこんな可愛らしいの着たがらないの知ってるでしょう!?」


慌てて彼の手を掴んで制止させる。

ありえないですから、本当に。


....でもそんな私の願いは虚しく、



「はーいっおーぷーん!」



いつもの無口キャラさえ消えて、
彼は私を脱がせる。


「ちょっ舜さん!冗談はよしてって!」

どんどん外されるボタンを締めて、
私は彼を睨む。

「...そそる。」

ニヤリ


少し背筋が凍りました。

「ほ、ほんとうに着なきゃだめ?」

下から彼を見上げるように見つめる。

舜さんは少し手を止めて、首を振る。

「別に、いいよ。」

「ほ、ほんとう!?」

「俺が脱がせるから。」


い、
いいやぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぉぁあ!!!
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