魔法の指
見てる。
絶対似合ってないから見られてるんだぁっ!!!
「かわいいよ、文花。」
そうやって耳元で呟かれるも、
全然反応が出来ない。
「かっか、か、帰ろう!!」
握られている手を引っ張って元きた道を帰ろうとする。
が、
もちろん舜さんは許すはずがない。
私を半端引きずりながら買い物に連れて行こうとする。
「しゅ、しゅんさーんっ」
もうなんか目の奥が熱い気がします。
すると、彼は振り向き私を見る。
「大丈夫。俺がついてる。」
な、なんか、
と、ときめきました....。
私は繋がれた手を強く握る。
それに答えるかの用に彼はニコリと微笑んで、私の頭を一撫でした。