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第一章〜夏の香りと共に


夏の香り…


どんな匂いかと聞かれると具体的には説明できないけど、とにかく夏にしか嗅げない香り。


この香りと共に毎回の鮮明に思い出されるあの時の思い出…

洋服について取れないシミのように私の中に染み付いている。

本当は近くにいてほしいのに思い出の中でしか感じる事ができない。


夏は私の心の中を乱す


感情なんて無くなればいいのに、とたまに思う。

忘れたい忘れたい、と願えば願うほど、忘れたいは“会いたい”に変わっていく。

ゲームのように人の感情はうまくはコントロール出来ない。

人を好きになったとき、怒ったとき、緊張してるとき、誰かを忘れようとしてるとき…


あの頃私の全ては君だった


寂しくないよう代わりに君は私に宝物を授けてくれたんだよね?
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