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「勇気できたよ〜持ちに来て〜」
ドタドタと勇気が走ってきた。
「わあ!お子様ランチだ」
お皿をお子様プレートにしただけで違う食べ物に感じてしまう勇気はとても羨ましい。
私くらいになると2日同じ物が食卓に並ぶと、またか…となるから。
いつものように向かい合って座り手を合わせた。
『いただきます♪』
小さい子に有りがちな好き嫌いがまったくないから普段から食事のメニューに困らない。
「おいしい〜」
「よかった」
勇気が笑っていてくれるだけで私は幸せを感じる事ができる。
18歳で勇気を身ごもって、周りの偏見もある中、勇気はいつだって私の味方でいてくれた。
私が辛いと毎回お腹を蹴り、まるで「頑張れ、ママ」と言ってくれているような気がしていた。
私の妊娠に多くの人がおかしいと思い、邪道だと思ったと思う。
だけど私はせっかく授かった命を無駄には出来なかったし、大好きな相手の子だからこそ尚更産みたかった。