【仮】首輪を,キミに。

『痛ぇ。ふざけんな,熊!』

『熊可愛いじゃん!てか僕,人間だけど?!』

一人称が“僕”なんて弱々しい奴だけど,身体はがっちりたまにポヨ。

茶髪が更に熊っぽさを引き立てる。



『なぁマジで急いでんの。人間以下な奴は今すぐ!早急に!俺の前から消えろって!』

俺には世憂姉が待ってんだよ,と叫びたいのを抑えつつ言うが…。

『前じゃなくてチャリの後ろにいるんだけど?』

『~~~~~っ!!』



ああ言えばこう言うとはまさにこの事。



ムカつくことに俺はこいつに少し付き合うことになってしまった。



< 106 / 120 >

この作品をシェア

pagetop