【仮】首輪を,キミに。
『痛ぇ。ふざけんな,熊!』
『熊可愛いじゃん!てか僕,人間だけど?!』
一人称が“僕”なんて弱々しい奴だけど,身体はがっちりたまにポヨ。
茶髪が更に熊っぽさを引き立てる。
『なぁマジで急いでんの。人間以下な奴は今すぐ!早急に!俺の前から消えろって!』
俺には世憂姉が待ってんだよ,と叫びたいのを抑えつつ言うが…。
『前じゃなくてチャリの後ろにいるんだけど?』
『~~~~~っ!!』
ああ言えばこう言うとはまさにこの事。
ムカつくことに俺はこいつに少し付き合うことになってしまった。