【仮】首輪を,キミに。

Side透


『………おいしょっと。』

世憂姉をベッドに降ろす。

俺は世憂姉に羽布団を掛け,いつだかと同じようにベッドの端の腰を下ろした。

『…ごめんね。』

俺に強制的に眠らされてしまった世憂姉。

キュートなルックスに大人びた表情を隠した世憂姉は幼く見え,目には薄らと涙が浮かんでいた。

『(電気,つけてあげなきゃな)』

暗いところが大嫌いな世憂姉。

だから早くつけてあげなきゃ可哀想だ。



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