【仮】首輪を,キミに。

ガシャガシャ

『(なんだ?)』

階段を降りると世憂姉の部屋から物音がした。

何かあったのだろうか。

俺は勢いよく扉を開け放った。

すると,世憂姉がぬいぐるみを壁に向かって軽く放り投げていた。

その反動で首輪に繋がっている鎖が揺れてガシャガシャと音を出している。



『何してるの?』

不可解な行動に質問をすると

『だって暇なんだもの。』

と,口を尖らせた。





< 97 / 120 >

この作品をシェア

pagetop