―MESSIAS―



「私・・・月神さん達みたいに、顔可愛くない・・・普通なんです」

ホールには真美の声だけが響いていた。

「流行とか、オシャレとか、お化粧とか、全く分かんないです。」

咲夜は薄々誉と真美の関係を悟った。
そして、真美の言ってることも


「でも、月神さん達は、みんな綺麗でオシャレで・・・似合ってるんです。
月神さんと誉くんは・・・絵になるようなお二人なんです。」

「だから何だよ」


「聞いたことあります。アガネをも含め、アガネの傘下に入っているグループのリーダー副リーダーを含め重要な人物の彼女さんは・・・アガネのお姫様に認められなきゃイケないって・・・・」



確かにそうだ。
もし、真美を彼女にするんだったら・・・俺はこいつをアノ人に紹介して認めてもらわなきゃいけない・・・だが、なんでそれの心配を・・・


誉は不思議とそんな事を思っていた。

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