―MESSIAS―


「私・・・自信無いです。」

「はぁ?」

真美の言葉に双方の学校のヒト達は

「うっそーあの子が誉さんの彼女!?」

「マジかよ。意外と普通の子なんだ」

「てか、月神と付き合ってるかと」

オキャクサン達は好き放題言っていた。


「自信ないって真美ちゃん」

絹が真剣な眼差しで真美に言った。


「何の取り柄もないです。私の話はつまらないと思うし、認められるような要素はひとつもありません。」

今にも泣き出しそうな声だった。

「でも、月神さんは・・・」

真美が話を続ける前に誉は真美の手を掴み、一階の観客席に続く階段を降りていった。


「認められるか、認められねぇか、今決めてもらおうじゃん」

「えっ誉くん」
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