―MESSIAS―


神奈川県内の公立中学校では合唱コンクールの練習が行われていた。

今日は三年が体育館を使える日だった。

三年七組の担任川上護が出席をとっていた。
「せんせーい今日も咲夜休みでーす」

中央委員の並川が川上に言っていた。
「いや、今日は来れるはずだ。多分来るのに手間取ってんだろ」


川上が言い終わると、ちょうどよく体育館のドアが開いた。
そこには頭と左手と右手、左足首には包帯を巻かれ、右膝には何かの装置をつけていて車椅子に乗った
月神咲夜がいた



「うわぁーすっごい大怪我」
三年五組で親友の神田あすかは驚きながら近づいてきた。

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