―MESSIAS―



校長と思わしき女性が挨拶をしていた、

女性はこちらを見てにっこりと笑った。


「みなさまも御存知の通り、この学校には少し変わったヒトがいます。ですが、気にせずに見学して行ってください」


校長の松山アイは水色の目で微笑みながら言った。

「あぁーもーうるさい」
ホールの外からそんな声が近づいてきた。

ホールに入ってきたのは、この神中の生徒さん方だった。

なぜキレてるかわからない風瀬誉を見ながら呆れていた。



「そんなに、怒らなくても」
片瀬絹はいつも誉の尻拭いをするから、かわいそう

そんな事を思っていると、アイがマイク越しに

「誉!絹が困ってるでしょ!?それに今日はお客さんが来ているのよ。あなた達の特別なオキャクサンも」

アイさんのあの笑顔は怖いな

口は笑ってるのに目が笑ってない

誉は見渡すようにこちらを見ると咲夜と目が合い、口を緩めた。
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