シブヤクーロン
「あ、あの‥さっきからなんであたしなんかにそんな‥」
「だって姫ちゃん家出中でしょ。」
タカが小声で答えた。周りに家出娘とばれたら、お互いにヤバイ。
お前も家出か~最近多いな~ぁ←これを小声とジェスチャーで表している。
朝はたしは下を向くしかなかった。
「まっ、ここじゃ話せないだろ?ジュース飲んどけば。姫ちゃん顔色悪くない?」
「ぷ。」
これまでずっとサングラスをしていた奴が外した。
したら意外に可愛い顔してて笑っ。
反射的に吹いちゃった。
「なんだよ。いきなり。」
「だって(笑)」
「ああ‥サングラスのせいで顔色悪く見えたみたいだな。良かった。」
「昼間でぶっ倒れてましたけどね(笑)」
「大丈夫かよ?そんなんで酒飲もうとしてたんかよ‥はぁ。」
「まぁそこら辺も後ほど。キャハ」
あたしはジュースしかもらえなかったけど、居酒屋という中でだんだん打ち解けていった。
どうせベッドを共にするために必死なんだろうけど、そうなることも忘れて笑いながら話してた。