シブヤクーロン
 
 仕事はいつも依子と一緒で、帰り道も帰る家も一緒。
今までこそこそして孤独だったけど、彼女に出逢ってから楽しくて楽しくて仕方ない。



依子は友達だ。



まだまだお互い理解してないとこはあるだろうけど。


「依子、掃除のおばちゃんの仕事に、そんなもんいる?」



彼女、朝からキラキラしたイヤリングを着けてる。
さっき帰ってきた美麗さんみたいだよ。



「へへっ。昨日の掃除中に拾ったの~。これダイヤじゃね?」

「えっ!なんで持って来ちゃうのよ。返さなきゃ!」
 
「ラブホに取りにくる人なんていないって。」
 
「だめよ!まぢそれ高そう!返そうよ~‥」

「しっ!智子さん起きちゃう。さっ、仕事行こ~」
 
 
 
 真面目に仕事して見つけた宝石をパクってる。
やっぱり理解出来ない(笑)


< 31 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop