シブヤクーロン
「なにこの出汁。無理。」
「しじみ汁だよ。年配のお客さんに教
えてもらったの。二日酔いに良いって。食べれないだろうから身は入れてないから。」
「こういうの無理ー。お水でいい。あ!ケーキなら食べられる!」
結局ケーキを食べてから、お味噌汁を飲んでくれたけど、余計気持ち悪くならない?
今朝はあたしも調子悪いから、あたしの分まで食べちゃったよ。
でも少しすっきりしたよりは、あたしの心配をしてくれる。
熱を測ったり、ないと分かってもおかゆ作ってくれたり、代わりに銭湯に行くなんて言う。
ちょっと具合がって言っただけなのに、今日はあたしがゆりを見る番だって。
「大丈夫だって。じっと座ってられるんだから。もう少ししたら支度する。」
「おっちゃんに送ってもらえば?」
「送ってもらわなきゃ行けないなら休んでる。近いから大丈夫だって。それよりあんたよ。もう。」
銭湯につくと、どんどん悪くなっていった。
もうすぐクリスマスだもんね、そりゃ寒いわ、お風呂に入らないのにクーラーとか。