妄毒シチュー
あれ?
なんか落ちてる
ソファーの下に何か落ちてるのに気がついて、ズリズリとほふく前進のように寝転んだまま移動していると
「ミナちゃん、イモムシみたい」
お皿を洗いながら振り返った自称天使が、あたしの姿を見て呆れた声を出した。
いいじゃない。
起き上がるの面倒くさいし、床の冷たさが気持ちいいんだもん。
ほおっておいてくれ。
あたしは無言でチラリと彼を睨んでからまたソファーに向かってズリズリ進む。
やっとソファーの前までたどり着くと、落ちている物に手を伸ばした。