天使のような笑顔で
チャイムが鳴って、彼女を取り囲んでいた奴らも名残惜しげに去って行き。

再び、俺と彼女の2人になった。


まぁ、前後に他の奴らもいるんだけどさ。


「皆さん、優しい方ばかりですね」


いろいろ、気を使っていただいちゃって。


そう、言葉を続けた。


「優しいというか……」


下心があるというか。


心の中で、俺も続ける。


「お友達になってくれるって、みんな言ってくれたんです。お昼も一緒に食べようって」


そう言って、彼女は嬉しそうに笑う。


だけど……。


俺は、ちょっと心配だった。

彼女の求めてる友達と、みんなが言っている友達が同じなのかどうか……。


美人の転校生が来たならば、誰だって友達になりたいと思う。

でも、親友になれるかどうかは分からない。


変に期待してないといいんだけどな、彼女が。
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