天使のような笑顔で
「保健の…島崎先生でしたっけ?結婚されてるんですか?」


「え、島崎先生?たぶん独身だと思うけど……」


そう答えながら、俺は何だか胸騒ぎがしていた。


何で…そんな事を訊くんだ?


「独身ですか?良かった」


そう言った彼女の頬が赤い気がしたのは、単なる気のせいなんだろうか……?


「何…で?」


さりげなく訊いたつもりだったけど、動揺はうまく隠せていない。

でも、彼女は気付いてないらしい。


「……内緒ですよ?私、好きになってしまったみたいなんです」


そう言って微笑んだ彼女の笑顔は、今までにないぐらいに…可愛かった。


天使が…白衣の保健医に惚れてしまった。
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