天使のような笑顔で
バケツを元に戻してから保健室の扉の前に立ち、俺は軽く深呼吸を一つした。
どうか…変な声が聞こえませんように。
そう祈りながら、ドアに手を掛けようとした時だった。
ガラッ
いきなり扉が開いたかと思うと、そこに姿を現したのは桜庭さんだった。
もちろん、制服は着ていて。
見たところ、服も髪もそんなに乱れた形跡はない。
って、何をチェックしてるんだ?俺は。
「どうしたんですか?真吾君」
彼女は、俺と背中に乗っている1年の子の顔を不思議そうに見ている。
俺は…昨日から、『真吾君』と呼んでもらえるようになった。
まぁ、親友なわけだし。
俺にも、『安以』って呼んでいいって言うけど、なかなか照れくさくて簡単には呼べないけど。
「ちょっと、彼女をケガさせちゃってさ」
とりあえず、さっきのが現在進行形でない事にホッとした。
「先生、診てあげて下さい」
彼女…安以は、そう言ってまた奥へと戻って行った。
彼女を視線で追うと、カーテンの中から島崎先生が現れた。
どうか…変な声が聞こえませんように。
そう祈りながら、ドアに手を掛けようとした時だった。
ガラッ
いきなり扉が開いたかと思うと、そこに姿を現したのは桜庭さんだった。
もちろん、制服は着ていて。
見たところ、服も髪もそんなに乱れた形跡はない。
って、何をチェックしてるんだ?俺は。
「どうしたんですか?真吾君」
彼女は、俺と背中に乗っている1年の子の顔を不思議そうに見ている。
俺は…昨日から、『真吾君』と呼んでもらえるようになった。
まぁ、親友なわけだし。
俺にも、『安以』って呼んでいいって言うけど、なかなか照れくさくて簡単には呼べないけど。
「ちょっと、彼女をケガさせちゃってさ」
とりあえず、さっきのが現在進行形でない事にホッとした。
「先生、診てあげて下さい」
彼女…安以は、そう言ってまた奥へと戻って行った。
彼女を視線で追うと、カーテンの中から島崎先生が現れた。