天使のような笑顔で
天使離別

abruptly

とりあえず、何とかカレカノの関係になれた俺達は。

ぎこちないながらも、つき合うこととなった。


島崎先生にもお礼を兼ねて経緯を報告し。

和也の変な誤解も、何度か説明して何とか分かってもらえた。


問題のファンクラブの方だけど。

安以にケガをさせたメンバーを呼び出して、きちんと説明をし。


安以に二度と手を出さない事。

ファンクラブを解散する事、を約束させた。


なかなか納得してくれないメンバーの中で、斉藤さんだけは俺達を心から祝福してくれて。


「やっぱり、お二人はお似合いですよ」


そう言ってくれた斉藤さんに、照れながらも俺は礼を言って。

安以も、彼女へのわだかまりを捨ててくれたように思えた。


こうして、みんなの天使は俺だけの天使となり。

このまま、幸せな時間が続いてくれると思っていたんだ。


あの日までは……。
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