永遠に愛します。age11〜12
…あたしの好きな香水のにおいがした。
ふと、あたしは目を覚ました。
「あ、起きちゃった?」
「…ごめん。あたし寝てた…。」
「今日、疲れてんだから。しょうがねぇよ。」
そこには、たばこを吸っている真人がいた。
その姿は、すこしかっこよかった。
それから、そこしの間。沈黙が続いた
「あのさ…」
真人が話しかけてきた。
「咲ちゃんって、なんで学校いかなくなったの?」
「…」
あたしは、一番触れて欲しくなかった。
「言えない?」
-コクンッ
あたしはうなずくことしかできなかった。
「そうなんだ。」
「…じゃあ。なんで真人は学校いかないの?」
「俺?俺は、中学が嫌いだからかな。」
「なんで?」
「俺。小学校の時いぢめられてたんだ。」
っえ?
あたしは、知らなかった。
真人にそんな過去があるなんて。
あたしと同じ体験をしてるなんて。
今の真人からは想像もつなかった。
「で、俺の中学。持ちあがりでさ、そいつもいるみたいな…。」
「…」
「でも、いまならそいつに仕返しできる。…でも、俺はそういうの好きじゃないから」
真人からは、想像できない言葉が次々にでてきた。
「ま、これが俺が学校に行かない理由。」
…真人も同じ経験してるのに。あたしとは、違う。
「あたしも…」
「ん?なんだよ。」
「あたしも、いぢめられてた。」
あたしは、真人になら話してもいいとおもった。