永遠に愛します。age11〜12




「あたし、5年にはいってすぐにいぢめの的にされた。
 今みたいじゃなくて、どっちかといえば地味だった。
 だから、的にしやすかったんだと思う。
 いぢめられだして、仲の良かった友達もみんないなくなった。
 あたしを見捨てて、みんな幸せの道をえらんでった…
 先生にも気づいてもらえなかった。親にもいえなかった。
 学校にいくのが……つらかった…あたしは
 あたしは…わるくなぃのにぃ…っっ!!」


あたしは、すべてを話した。

あたしの机が教室からなくなっていたこと。

今も、あたしの机は教室の隅に置いてあること。

仲の良かった友達は、もう誰もあたしの見方をしてくれなくなったこと。


「わかった…わかったから、なくな。」

あたしは、気づかない間に泣いていた。

涙を拭いていた服の袖は、濡れていた。


「…つらかったな。」

その真人の一言があたしをさらに泣かせた。
おなじ体験をしている真人の言葉は、


やさしかった。

あたしが求めていた優しさだった。

けして同情じゃない優しさ。があった




そのとき。

真人があたしを抱き寄せた。

「っっ真人!」

「今だけ、少しだけ。」

「うん…。」

あたしは、そのまま真人の胸に抱かれていた。
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