永遠に愛します。age11〜12
その声は、外に間で響いていたらしく…
「咲!!」
真人がこっちにむかってくるのが見えた。
「こないで!」
あたしは、そう叫ぶことしかできなかった。
「え?もしかして。咲の彼氏?」
「えー。ちょー意外。咲に彼氏?」
「お前ら、言いたい放題言いやがって!!」
「真人!!来ないで!」
あたしは、真人を巻き込みたくなかった。
「だったら何?」
「…はぁ?」
「彼氏がいてわるいかっていってんの!」
「なにいってんの。」
「咲さ?彼氏がいるからって調子のってない?」
あー。頭きた!!
「男もいないようなあんたたちがなにいってんの?」
あー。やっちゃった。完璧やっちゃったよ。
「咲。ちょっと見ない間にずいぶん生意気になったよね。」
「もしかして。彼氏の前だから?」
「違う。」
「あのさー。ここじゃなんだからさ。外でて。」
「それいいね、外にいこっか。咲!」
「あたし、友達と真人といかないと…」
「あれー。逃げるわけ?」
「違う。」
「逃げてんじゃん。」
「違う。逃げてなんかない。」
「気づいてないだけじゃないの??」
-ボコッ-
あたしは、女に殴られた。
「立てよ。」
あたしは、無理やり立たされ、外に投げ出された。
「咲!」
真人の声が聞こえた。