永遠に愛します。age11〜12



その声は、外に間で響いていたらしく…


「咲!!」

真人がこっちにむかってくるのが見えた。

「こないで!」

あたしは、そう叫ぶことしかできなかった。

「え?もしかして。咲の彼氏?」

「えー。ちょー意外。咲に彼氏?」

「お前ら、言いたい放題言いやがって!!」

「真人!!来ないで!」


あたしは、真人を巻き込みたくなかった。

「だったら何?」

「…はぁ?」

「彼氏がいてわるいかっていってんの!」

「なにいってんの。」

「咲さ?彼氏がいるからって調子のってない?」

あー。頭きた!!

「男もいないようなあんたたちがなにいってんの?」

あー。やっちゃった。完璧やっちゃったよ。


「咲。ちょっと見ない間にずいぶん生意気になったよね。」

「もしかして。彼氏の前だから?」

「違う。」

「あのさー。ここじゃなんだからさ。外でて。」

「それいいね、外にいこっか。咲!」

「あたし、友達と真人といかないと…」

「あれー。逃げるわけ?」

「違う。」

「逃げてんじゃん。」

「違う。逃げてなんかない。」

「気づいてないだけじゃないの??」

-ボコッ-

あたしは、女に殴られた。

「立てよ。」

あたしは、無理やり立たされ、外に投げ出された。

「咲!」

真人の声が聞こえた。

< 32 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop