永遠に愛します。age11〜12




「ほんとだよね、彼氏の前か知んないけど、強がってさ。」

「ま、彼氏も咲のこと助けなかったってことはさ。いもってたんじゃない?」

「もしくは、咲のこと嫌いなのか~!」


女たちは言いたい放題。

「ほんとかわいそうだね。さ、き、は。」



-カッチーン


あたしのコトは、どうでもいいけど…


真人のコトを悪くいうことだけは許せない。


「…ぅざぃ。」


「はぁ?咲何か言った?声小さくて聞こえないんですけど。」


「だから、   うざいってんの!」


「何いってんの?何様のつもり?」

…何様って。そのままそっくり返したいくらい。


「咲。今言ったこと後悔させてあげる。」

先生はいない。生徒だけの教室。

クラスのみんなは、この女たちに逆らえない。

…たぶん。この間みたいにあたしのこと…。


その予想は見事的中した。

「まじ。調子のんなよ!」


3人のうち1人があたしの上に乗りかかってきた。


「あんたみてると、イライラするわけ。」

「言いたい放題いってるのは、そっちじゃん!」


あたしの言葉を合図に、喧嘩は始まった。



あたしの味方は、誰一人いない。

あたしのワンマンショー。

「ふざけんなよー!!」



あたしの視界の中に
一脚の椅子が入ってきた。


「っっ!」

見事直撃。


「道具使うとか、いい度胸してんじゃん。」

あたしは、殴りかかった。
< 36 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop