永遠に愛します。age11〜12
「ほんとだよね、彼氏の前か知んないけど、強がってさ。」
「ま、彼氏も咲のこと助けなかったってことはさ。いもってたんじゃない?」
「もしくは、咲のこと嫌いなのか~!」
女たちは言いたい放題。
「ほんとかわいそうだね。さ、き、は。」
-カッチーン
あたしのコトは、どうでもいいけど…
真人のコトを悪くいうことだけは許せない。
「…ぅざぃ。」
「はぁ?咲何か言った?声小さくて聞こえないんですけど。」
「だから、 うざいってんの!」
「何いってんの?何様のつもり?」
…何様って。そのままそっくり返したいくらい。
「咲。今言ったこと後悔させてあげる。」
先生はいない。生徒だけの教室。
クラスのみんなは、この女たちに逆らえない。
…たぶん。この間みたいにあたしのこと…。
その予想は見事的中した。
「まじ。調子のんなよ!」
3人のうち1人があたしの上に乗りかかってきた。
「あんたみてると、イライラするわけ。」
「言いたい放題いってるのは、そっちじゃん!」
あたしの言葉を合図に、喧嘩は始まった。
あたしの味方は、誰一人いない。
あたしのワンマンショー。
「ふざけんなよー!!」
あたしの視界の中に
一脚の椅子が入ってきた。
「っっ!」
見事直撃。
「道具使うとか、いい度胸してんじゃん。」
あたしは、殴りかかった。