永遠に愛します。age11〜12




学校を飛び出したのはいいものの。

行くところもなく、家に帰ってっ来た。

「ただいま。」


あたしがそういっても、答えてくれる人は


誰もいない…。


あたしは、部屋に入り鏡をみて驚いた。


「っっ!」

あたしの右眼は青く腫れ、頬には複数の引っかき傷。


自分の姿に驚いた。


…真人にこんな顔見せれない。


あたしは、こういうときまで。

真人の顔が浮かんできた。



それから

近くのコンビニに行ったりして

どうにかけがを隠せるものを買ってきた。



右目には、眼帯。頬には、ガーゼ。


自分の姿が醜かった

と、同時に涙があふれてきた。




♪~♪~♪@


明日香からの着信音。

「もしもし…」

「あ、咲~!?真人から学校に行ったって聞いてびっくりしたよ(笑)
 久々の学校どうだった?」

「…」


そんな楽しかったとか言えない。

こんなこと、明日香に言えない。

「咲?」

「…。」

「咲?なんかあった?」


その、明日香の優しい声に

止まっていたあたしの涙は、一気に溢れてきた。


「…ッズ。」

「咲…もしかして泣いてる?」

「明日香…会いたいよ…。」

「真人に?」

「ちがうよぉ…明日香に。」

「今から、こっち来れる?」

「うん。」

「じゃあ、駅で待ってるから。」



電話が切れると同時にあたしは、家を出た。


明日香に会いたい。
あたしはその一心だった。
< 38 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop