永遠に愛します。age11〜12





「咲ぃ~。」

「明日香!」


あたしに抱きついてきた明日香の眼は

少し腫れて、充血していた。

「明日香?何かあったんでしょ?」

「ぅん…。」

「やっぱり…。全部話してくれない?」

「あのね…。さっき敦と真人の家に行こうとしてたら
 駅近くの地下道のところで…」


それから明日香は一部始終を教えてくれた。

地下道で、近くの中学の男たちに絡まれたこと。

その場を立ち去ろうとし敦に手を出してきて喧嘩になっていること。

怖くなった明日香が真人に電話したこと。


全て聞いた。




「だから…真人が家にいなかったんだね。」

「咲。ごめんね。あたしのせいで…」

「明日香のせいじゃないよ!ってか、泣かないでよ~。」

「ぅん…。でも~あたし…」

「明日香は怖かったんだからしょうがないよ。」

「さきぃ~」

明日香は、あたしに抱きついてひたすら泣いた。

真人…大丈夫かな。

あたしは、少し怖かった。

真人が今どうしているのかすごく心配だった。






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