永遠に愛します。age11〜12
〝バタッ〝
玄関で何か音がした…。
あたしはその音で目を覚ました。
あたしは、恐る恐るドアを開け玄関をのぞいた。
「真人っっ!!」
そこに倒れていたのは紛れもなく真人だった。
「真人!!なにがあったの?」
真人は傷だらけで、自分で立つのも危ういくらい弱っていた…
「咲ちゃん?どうしたの?」
あたしの声に驚いた真人のお母さんが部屋から出てきた。
「真人が…。」
あたしは震える声で真人のお母さんにいった。
真人のこんな姿を見るのは初めてだった。
今にも巻きたいくらいだった…。
「咲ちゃん。真人を部屋に連れて行ってあげて。」
「はい…。」
あたしは真人を支えながらベッドに寝かせた。
「真人…。死なないでぇ…。」
「死ぬか、バカ。」
「真人がしゃべった!」
「俺だって喋る。」
「真人~!!」
あたしはおもわず真人に抱きついた。
「痛てぇよ。」
「あ、ごめん。」
あたしは、真人が返ってきてくれたことで
今までの不安が一気にとれた気がした。