永遠に愛します。age11〜12




-トントン-


「はーい。」

「咲ちゃん。真人の怪我、消毒してあげてくれない?」

「あ、はい。」

「じゃあ、お願いしちゃおっかな。はい、これ救急箱ね。」

「ありがとうございます。」

真人のお母さんは部屋を出て行った。


「俺、消毒とかいらねぇし。」

「なんで。消毒しないと、治るもんも治んない。」

「いらねぇって。」

「あ、もしかして消毒液が沁みるから痛くて嫌だとかいわないよね。」

「っっお前!」

「…。」

「図星じゃん!小学生みたい~。」

「お前…馬鹿にすんな。」

「だってそうじゃん。」

「わかったよ。すればいいんだろ!」

真人は図星をつかれたのか
消毒中おとなしくしていた。

「おわり!」

「ありがとよ!」

「でも、この怪我どうしたの?」

「ってか、こんな怪我してきたら…喧嘩ってわかんだろ普通(笑)」

「分かるけど…。なんでそうなったわけ?」

「敦の手助けだよ」

「ふぅ~ん。」

「お前、自分から聞いといて〝ふぅ~ん〝わねぇだろ。」

「あ、ごめん…。」

「ま、いっか。俺も今日は迷惑かけたわけだし。」

「…だね。」

「ってか。俺ねみぃ。」

「あたしだって眠いよ!ずっと待ってたんだから。」

「わりぃ…。」

「じゃあ、ねよっか。」

「だな。明日こそは思いっきり楽しまなきゃな。」

「うん。」

あたしは、真人と一緒にベッドで眠りについた。


今日初めて触れた真人の温もりは

いつもよりも暖かくおもえた。

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