永遠に愛します。age11〜12
明日香は、医者と話していたらしくこの後の話を詳しく教えてくれた。
「明日香、帰るぞ。」
「あ、敦。真人は?」
「ぼちぼち降りてくるんじゃないか。」
「ふぅ~ん。じゃ、咲またね。家帰ったら連絡してね。」
「分かった。」
「じゃあね、咲ちゃん。」
「ばいばーい。」
相変わらずラブラブな二人の姿が少し羨ましく思えた。
それから数分しても真人の姿はなかった。
…なんか眠たくなってきた。
そのままあたしは眠りについた。
夢の中で
誰かがあたしの手を握っていた。泣いていた。
その人の顔は見えなかった…
「…ごめんな。」
その人はそれだけを言い立ち去ろうとした。
「待って!」
あたしはそう叫んだ瞬間、目が覚めた。
「っ…」
なんか変な夢見てた。
ん?なんかふとんが重いんですけど…
あたしが起きるとそこには真人があたしの手を握ったまま寝ていた。
これだけは夢じゃなかったんだ。
あたしが握り返したその手には無数のかすり傷があった
喧嘩のあとだった…
「真人…。」
あたしが、真人の頭に手を置こうとしたとき
「はー。よく寝た。」
「まっ、まさと!」
「お、やっと起きたな。咲、俺が降りてきたらねてっから
俺まで寝ただろ。」
「ごめん。」