永遠に愛します。age11〜12
貴方と一緒に歩んでいくと…
「ま、咲が悪いんじゃないし…今回は完璧俺のせいだし…。」
「違う!真人のせいなんかじゃないから!」
あたしはここが病院であることを忘れ大声で叫んでいた。
急に叫ばれて真人はびっくりしていた。
「真人…真人は悪くないんだから 全部あたしが悪いから…」
「…」
「真人…?」
「わりぃ…俺…。」
そういうと真人は病室を走るように出て行ってしまった。
「っ真人!」
あたしは思わず後を追った。
でも、まだ足元が少しふらついていたが
手すりをつかめばどうにか歩くことができた。
病室を出ると真人ではなく看護士さんが目に入った。
「あのっ!さっき病室でていった男の子どこに行きましたか?」
「あー。たぶん、屋上に上がる階段のほうにいったわよ。」
「ありがとうございます!」
あたしは、その階段へと向かった。
「あまりむりしちゃだめよ。」
後ろからはさっきの看護士さんの優しい声が聞こえた。