永遠に愛します。age11〜12
それから数分して
美野里と卓也が返ってきた。
「咲~。」
「美野里、どうしたの?」
「卓也くんと咲ってすっごくラブラブだったんだね!」
え?あたしと卓也が?
「卓也くんにいっぱい話聞いたよ。」
「そうなんだぁ(笑)」
あたしは、ただ苦笑いしかできなかった。
美野里が卓也に何を聞いて
そのように思ったのか
全く分からなくて怖かった…
「美野里、お前さ。咲が嫌がってるじゃねぇかよ。」
「え、咲そうなの?」
「ぅうん、大丈夫」
「馬鹿寛人、咲大丈夫ってんじゃん」
「はいはい、その話はそのくらいにしとけ。」
「わかったよ。」
それから、美野里は卓也とあたしのコトについて
聞いてこなかった。
たぶん、いろんなことが気になってたんだと思う。
でも、美野里なりの優しさだったのかもしれない。