猫に恋する物語

「だぁれが小僧だってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ？？？あぁん？このアタシをどう見たら小僧に見えるんだい？？言ってみ？ほれ、さっさと言わんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


ガラ悪っ！なんだこの大家さん。ヤクザかよ
女番長でもやってそうな勢いだな。


□は恐怖のあまりビビって動かない。

これに懲りて今後は何も考えない発言を慎むようになれ！

そして□は助けを求めるようにギチギチと体を動かし、こちらに視線を向けた。

全力で逸らした私だが間に合わなかった。


そして私は□の小動物のような目を見過ごすことが出来ず渋々前に出るため一歩を踏み出した。

コケシ人形のように固まってしまった□を問い詰めても無駄だと察した大家さんが恐る恐る近づいてくる私を目ざとく見つけ睨みつける。


私はその獲物をねめつけるような目を見て一瞬にして怯んだ。が、何とか足を止めることなくドアの前まで行った。