猫に恋する物語
くっ・・・ムカツク・・・。

□もこめかみに青筋が浮かんでいるようだった。

なにか反撃ができないかと私は辺りを見回した。



すると買い物を終えてこちらに向かって歩いてくるシルエットの姿が見えた。

すると途端に大家様の鼻息が止まった。

あっ。鼻歌が止まった。

顔が青ざめていくのが見ていてわかる。

そんな様子に気づくことなくシルエットは見事に勝敗を逆転する言葉を言ってくれた。


「あれっ!?なんで大家さん?まだ家賃回収日じゃないですよね?」

私たち二人は顔を見合わせ目線で会話をし、再び大家様に向き直り見上げる。

その時の私たちの顔は大家様にも負けないぐらい生き生きしていただろう。

もちろんニタニタした意地の悪い顔なわけなんだけれど。


□あれぇっ~?そーなのぉ??シルエット~。今日じゃないんだぁ~。

@なるほどなるほど~。私わかりました!。はいはーい。言わせてくださーい。


□はい、@君。

@えっとーなかなか会いにこない私たちにとうとう我慢できなくなった大家さんはー家賃回収の日を知らない私たちだけの時を見計らってわざわざ自分から来てくれたんですねぇー!
いやぁーわかりやすい!実にわかりやすい性格をしているよ大家くん。


#生徒キャラ→上司キャラ

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