猫に恋する物語
そんな反応にちょっとムっとした私は尚も食い下がる。

@ちょっあんた猫でしょ?そんなに否定しなくても。 あぁー夢だったんだけどなぁー。ペットとお風呂入るの。

*ふんっ残念だったな。俺はお前のペットではない。 したがって絶対一緒になど入らないからな。

はっきり断られた。カラスのハートに・・・ゴホンッ、ガラスのハートにヒビが入った瞬間だった。

*・・・というかやっぱあんた優しいな。バケツに水入れ始めて俺で床こすり始めた時には鬼ババ―と思ったものだが。

@あんたねぇ! まぁいいわ。とりあえず石けんでその体を死ぬ気であらう。覚悟しなさい。

はぁー。猫は大げさにため息をついた。

猫がため息などつくのか、とツッコミを入れた読者ども、そこは追及しないでくれ。頼む。


優しいけど何か怖いな・・・猫は胸の内で思うのだった。
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