猫に恋する物語
―出てみると―
担任だった。

「あああああ@さん?」

@はい。そうですけど。

「大丈夫なの?」

@??・・・・・えっ?何がですか?

沈黙すること約10秒

@いや。大丈夫じゃないですね!ただいま私の横には奇抜なしゃべるねごっっ・・!!

「えっ大丈夫?」

@あはは大丈夫です。ちょっとうちで飼ってる猫に蹴りを入れられただけなので。

「えっ!?」

@いや。ほんと大丈夫。のーぷろぶれむですよ!

この発音、英語教師に私はなれまい。

「あらそぉ?まぁでもよかったわー。あなたが遅刻なんて何か危ない組織にでも絡まれたのかと・・・。」


@先生。私が遅刻する理由が危なすぎます

「で、なにがあったの?」

華麗にスルー

@あ・・・。えーっとですね。
@わっ私の猫がですね!もうすぐ死ぬんですよ!

しまった!すごい明るい声で言ってしまった。
まるで嬉しいような。。。

再び私の足に痛みが走る。

「あらそぉ。 まぁいいわ」

先生は考えるようにしばらく沈黙してから

「今日は大目に見てあげる」と言った。 



「・・・なにか、事情があるんでしょう?」





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