猫に恋する物語

キャーキャー
可愛いー!!
豚ー?猫ー?
ブサかわー!!
まるいー!まんじゅうみたいー。


・・・・。まさか!
私は人だかりに向かって突進する。

@どけどけーい!
すると、案の定メタボが皆に囲まれ、ぶにぶにしたお腹や体を引っ張りまくられていた。

私と目があった瞬間助けを求める目でこちらを見つめてくる。

@うっ。
@お前らの必殺技、捨てられた犬の目!!


何を馬鹿なことを言ってるんだ!早く助けろ!とメタボの目が語っていた。

@ちょっとごめんねー。それ私の知り合いの猫だからー。



きゃー!!ねこだってー!
豚じゃないんだー
かぁーわいいー



うっ頭に高い声がギンギン響く。

私は周りの人を蹴散らし静かなところに移動する。

使っていない教室に私はメタボを案内した。

ここは授業をサボるのに格好の場所らしい。私は使ったことがなかったけれど。

幸い、今は昼休みなので誰もいなかった。
< 37 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop