猫に恋する物語
@わあ!

私は感嘆の声をもらす。

@すごい。新鮮で美味しそう。

思わず私は見とれてしまう。
果物は輝いていた。この世のものとはとても思えないほどに、輝いていた。

私はメタボがここまで来るまでに出会ったというおばあさんの話を聞いた。

メタボ曰く、おばあさんはメタボのことを成仏できなかった今は亡き自分の伴侶だと思ったらしい。
そのくだりに私は失礼ながらも笑ってしまった。

するといつの間にか昼休みが終わる予鈴の鐘が鳴った。

@うわ。もうこんな時間。もうすぐ本玲鳴るわ。メボ帰れる?

*ううむ。自信はないがたぶんなんとかなるだろう。

@じゃあ気を付けてかえってね。車には気を付けて。

*わかった

@じゃあ行くね。 お弁当本当にありがとう。


そう言って私は慌ただしく使われなくなった教室を離れた。
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