猫に恋する物語

*回想

―ガチャ―

@ただいまー。

・・・・・・。シーン。

@??あれ?いないの?メタボ?

―静寂―

@ん?帰ってきてない・・・?

@おーいどこだぁー隠れてるのー?

私は部屋中を探し回った。


@ここか!

私は洗濯機をのぞく。

@それともここか!

私はゴミ箱をのぞく。

@こうなったらここだなっ!

冷凍庫をのぞく。

・・・・何やってんだ私は。

家中のどこを探してもメタボは出てこない。
やっぱり迷ってるのかな。

それから1時間待った。けれど、やはり帰ってこない。
背中にツーっと冷たい汗が滴る。
どうしよう。
どうしよう。
半ばパニックになりかけていた。


私はいつの間にか、つい昨日出会ったばかりの奇怪な猫にこれほど情を移していた。

おもわず私は携帯をつかみ外に飛び出した

鍵もかけずにアパートの階段を3段飛ばしで駆け降りる。

途中踏み外しそうになったけれど何とかこらえた。

もうすっかり日は暮れていて悲しいほどに星が綺麗だった。


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