猫に恋する物語
私の絶叫が星空満点の空にこだまする。

私が住んでいるところは田舎の方なので星がよく見える。

都会じゃ決して見れないであろう星の数。

そんな空の下私は必死に駆け出した。何も考える余裕などない。

とりあえず家の方向へ雄叫びを上げながら走りまくる。そのスピードは人間のそれではない。

全速力で走り急いでやっとの思いで家に入った。

鍵をかけてしっかりかかっている事を確認した後ようやく私は息をついた。

そして私は玄関で崩れ落ちるようにしゃがみこむ。
本当に怖かった・・・。


今までに経験したことのないような恐怖が今になって私の体を襲う。
私の心を蝕むように。
ジワジワと・・・。

数分後、動悸はおさまってきた。それと共に私の頭の中ではさきほどの場面が蘇ってくる。あいつはなんて言っていた?


確かに何かを私に言っていた。 何かを。。。

ああああっ。
とりあえず今日は寝よう。
考えても仕方ない。
皆様もお気づきのとおり、私は馬鹿なのだから。言っていて悲しくなるが仕方がない。

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