猫に恋する物語
@あー私もごめんね?今丁度あんたの存在のありがたさに思いを馳せていたところよ。

□えっ!なぁーによ。今更気がついたのぉ?おっそーい。 とろーい。かたつむりーぃー。もう亀?

急に調子こき出した。

@前言撤回。綺麗さっぱり忘れてくれ。
ってそれどころじゃないんだった!!


すっかり□のペースに呑まれていた。
危ない。□との会話は危険だ。絶体絶命のピンチでもこんな調子になりそう。

@私の猫のメタボが居なくなったのよ!

□えっ!?猫?@飼ってたっけ?

全然話が見えてこない□は困惑している。

@拾ったのよ。(ストーカーされたのよ)

ストーカーとなど言ったら□が変な対抗心を燃やすだろう。
ストーカーの件意外、全部話すことにした。

こう見えて□はいいやつだ。
いいやつなんだ。

□そーなんだぁ。いつからいつから?というか言ってよ!思いっきり可愛がってあげたのにっ!

@・・・・・。


あんたねぇ!

あんたのは “可愛がる”じゃなくて軽い“虐待”でしょうが!
とはクチに出しては言わず沈黙で言外に伝える。

何かを悟ったのか。

□えっ?何?なんか、今失礼なこと考えなかった?
と言った。

凄いな。うん。ここだけは尊敬しよう。

@一昨日からっ。失礼なことは考えていない
ええ。けして。

全力で否定しといた。




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