猫に恋する物語
このあと必死に□と探したけれどそれも虚しく見つかることはなかった。

体がかなり冷えてしまって一旦探すのは中止して私の家に行った。


ドアが空いたままなのを見て□は何かを悟ったのか、優しい雰囲気を漂わせた笑みを私に向けてくれた。


やっぱりいい奴だ。そう思った。

それから全てを話した。





喋る奇抜な猫の話を。






頭がおかしいと思われないか心配だったけれどその心配は完全に無駄なことだった。




そしてあれから三年。
今もメタボは現れない。
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