猫に恋する物語
私は机の引き出しから風呂敷を取り出す。

これだけだった。

メタボの痕跡はたった、たったこれだけ。

私はお守りのようにずっと持っている。

大学受験の時はこれをお守り代わりに持って行った。

お世辞にも頭の良い大学とは言えないけれど。

それでも緊張したし、頑張った。

それの効果かは分からないけれど大学には受かった。

私は今、大学一年生だ。


綺麗にたたみなおして鞄にいれる。
さぁ大学へ行かなきゃ。
< 54 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop