猫に恋する物語
@ぐっほぉっえうぉえいあうー!

・・・とまあ咳き込む程度である。我ながら成長したもんだ。

□がびくっと肩を震わせる。

□なっなななな。びっくりしたぁ!何事っ!?

@いやいやゲホっ。何にもない。大学に遅刻したという事実に盛大にショックを受けて咳き込んだというわけではないわよ。ええ、けっして。ただ、むせただけよ。そう、むせたのよ 。


―ジト―


そんな効果音が似合うような目をこちらに向けてくる。

こんな時だけ察しの良い奴だ。

そのまま睨みあうこと十分ぐらい経過。

するとようやく根負けしたのかひょいっと素早く笑顔に戻るといきなり暴言を吐いた。
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