猫に恋する物語
猫に?人間の私が?

フッ。無いない。あり得ない。確かに人間の言葉は喋るけれど。

馬鹿らしくなって考えるのをやめる。

そして思考を、あのおばあさんにめぐらせる。

こちらは放棄できない。

さっきは逃げてしまったけれど、いずれは考えないといけない事柄のような気がする。
あの人は、め・・・めた・・・と言いかけた。私のよく知る名前を言いかけた。私が名付けた名前を言いかけた。



真実はすぐ目の前にある。
あのおばあさんは、
“メタボを知っている”
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