猫に恋する物語
@さておき。

話を強引に戻す。こうでもしない限り永遠に本題にたどり着けそうにない。

@相談したいことがあるの。

□が考えるような沈黙をし、

□ドーンとこいっ!私が支えてやる!

と頼もしいセリフをはいた。

@あはは。ありがとう 
思わず笑ってしまう。

@それで本題なんだけど、今朝おばあさんにあったでしょ?

□あぁ。なんかボケがはじまってそうな・・・。

@あんたもかっ!

□えっ!?

@いや、なんでもないわ。それでそのおばあさんなんだけど。

□うん。

@そのおばあさん。たぶんメタボの居場所を知っているわ。

□えっ!? えええええええええ??
ホント?

@うん。

□えっ?ええ?えええ?

@驚き過ぎよ。

□だって・・・。え?なんで?根拠は・・・?

@あんたは目が点になってたから聞いてなかったかもしれないけれど、知っている風な事を言ったのよ。

□おばあさんが?

@うん。

□そっかぁ。そっかそっかぁ。よかったじゃん。あれだけ探したもんね。私もあってみたいなー。喋る猫なんて面白すぎる。フフフフフ。

@なんか、あんたに会わせるのはやめておいたほうがいいような気がする・・・。

□なっ・・・!なんでよ!
□がショックを受けたように顔をしかめた。

@なんとなくー。それで・・・それでおばあさんを探したいのだけれど、付いてきてくれない・・・?

□わかった!迎えに行くよ。待っててね!

@ありがとう。

□いえいえ。どういたましてー。

@それを言うなら、どういたしまして、でしょうが。

□かっ・・・!噛んだんだよっ!

@どーだか。


そうして電話は終えた。






< 67 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop