猫に恋する物語
まぁどうせ2分かそこらで来るんだろうと待ち構えていたら、

□が来たのは ―1時間後だった―。

@なんで早く来て欲しいときに限って遅いのよ!
□が来た瞬間私は叫んだ。

□まぁーいろいろ準備があってさ。
と言いながら「よっこらしょ」と、とてつもなく大きなリュックを狭い玄関に無理やり下ろす。

@なっ・・・なんでそんな大きなリュック。破れそうよ? というか何が入ってるのよっ!

□まぁいろいろとね。

@いろいろって・・・。

□食料とか水とか寝袋とか毛布とか世界地図とか方位磁石とか・・・?

@あんたどこまでいく気よ!

□まぁ念の為だよー。

@あんたは加減というものを知らないわね。

□褒めても何も出ないよー。

@褒めてないわよ!

□まぁまぁ照れちゃって。

@・・・怒るよ?

□ごめんなさい。私が悪うございました。

@わかればよろしい。
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