猫に恋する物語
「私たちは、私たちというのは私とメタボのことだけれど、貴方たちとは違うのよ。」

いきなり本題だった。前置きも何もない。
しかもメタボという名前を思い出したようだった。
そして私はその内容に困惑する。

@・・・違う?

「そう。根本的に作りが違う。何もかも。ここの世界に普通は存在しない生き物なの。」
「まぁ人間なのだけれど」

・・・・・。 意味が分からない。話が見えてこないぞ・・・。

「おかしな顔をしているわよ」

@ちょっ!考えているんです!

「あはは。まぁ、そうよね。わからないわよねぇ。どうやら私は説明が下手なようだわ。この年になってようやく気付くとは。

@・・・それで・・・。
私は話を促す。

「メタボは三年前、私に会って元の世界、住んでいた世界に戻ったのよ」

@えっ!?会った?え?戻った?へ?

「ええと。あなたも知っているはずよ。メタボは会ったことは話したと言っていたわ。」

@えぇ!うーん。

□あの風呂敷の件じゃないの?

いつのまに起きていたのか□が会話に強引に入ってきた。

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