猫に恋する物語
「さぁ決まったようね」

私たちの会話が一段落ついたところで、おばあさんが話に割って入ってきた。


―そして―


「あなたたちが選んだ道が正しい、とか正しくない、とかそんな大それたことは言えないけれど、あなたたちにとって“よかった”と思える道であることを祈るわ」と優しく告げた。


孫を見るような優しい目で。

私たちは、はい。と答える。


「それでは、メタボがいる場所なんだけれど、はっきり言って “見た目”は地球と何らかわりはないわ。普通に動物や植物や人間がいる」


「でも地球じゃないどこかなのよ。次元が違うわ。見た目は変わらないけれど、最初に言ったように中身は根本的に何もかもが違うのよ」


「このへんは説明が難しいのだけれど、つまりこの世界ではありえないことが起こったり怒っていたりするということよ。そのぐらいの解釈で十分だと思うわ」


「さぁ向こうに行ってからなんだけれど・・・」


□それはだいじょーぶ!
と□が無い胸を張る。





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